技術サービス企業の実現
責任者のメッセージ
当社は、ホスピタリティ溢れる「人による警備」を大事にしつつ、技術サービス企業として、オープンイノベーションで警備を進化・高度化させています。「人×技術」で安全・安心な社会を確実に守り、毎日の穏やかな暮らしに寄り添う企業でありたい。そんな想いで開発・発展させているのがセキュリティプラットフォーム「梯(かけはし)」です。
梯は、さまざまなAI監視システムをクラウドプラットフォーム上で統合制御し、迅速かつ的確な対応を技術と最新ノウハウで実現します。防犯カメラや警備ロボット、その他のデバイス・システムを「梯」につなげることで、お客さまのご要望に合わせた効率的でかつ汎用性の高い警備を提供できます。警備の未来は大きな飛躍を遂げようとしており、安心してやすらげる社会づくりに貢献していくことは、開発部門としての大きなやりがいであり喜びです。
当社はこれからもセキュリティのプラットフォーマーとして、日々研鑽し、Creativeで常識を超える挑戦を続けてまいります。執行役員
開発推進本部長
筒井 健
セキュリティプラットフォーム「梯」の開発と活用の推進
セキュリティプラットフォーム「梯」(以下「梯」)は、安心できるまちづくりを目的に大規模開発事業向けに開発されたサービスです。まちの安全に関するさまざまな情報を「梯」に接続することにより、AIを活用した監視・判断・指示の自動化されたオペレーションによる効率化、エリアマネジメントによる省人化を実現し、高いコストパフォーマンスを発揮します。例えば、街中に設置されたカメラが異常を検知した情報をAIが判断し、一番早く駆けつけられる警備員に自動で指示を出し、迅速かつ的確な対応により、被害を最小限に抑えることができます。
さらに、まちの安全に関わる膨大なデータを蓄積することで、インシデントの予兆データから事案の未然防止を可能にするなど、「安心してやすらげる社会づくり」の実現につなげてまいります。
画像解析監視サービス「VACSシステム」
CSPの画像解析監視サービス「VACSシステム」は、これまでCSPが培ってきた画像解析運用の知識、経験をもとにAIを用いて高度化した画像センターサービスの新しいメニューです。
今までは記録用として設置されていた監視カメラにVACSシステムを取り入れることによってリアルタイムで必要な情報をAIを駆使して検知し、CSP画像センターへの通報や警備員の駆けつけなどを組み合わせることによって、迅速で的確な対応を可能にしました。例えば、商業施設内のエスカレーター付近で発生した「混雑」状況を画像解析で検知し、迅速に対応することで事案の発生を未然に防ぐこともできます。
他にも、駅構内で「白杖使用者」を画像解析で検知し、駅係員へ通知を行うなど、さまざまな場面で必要な情報をリアルタイムで活用することができます。
今後は、VACSシステムに人工知能(AI)の精度向上を図りながら高度な監視サービスを提供し、更なる地域の安全・安心に貢献できるサービスを追求してまいります。
先端技術を取り入れた新しい警備
国際的な会議や大型イベントの警備に参画しています。近年では「伊勢志摩サミット(2016年)」、「大阪サミット(2019年)」、「大型国際スポーツイベント(2021年)」において、水中ソナーによる海中監視と超高解像度カメラ搭載のバルーンによる広範囲な監視で、水中・空中双方からの監視を行うなど、国際的なイベントで大きく貢献しています。また、警備員がウェアラブルカメラを胸などの身体に装備し、指令センターや技術スタッフなどと連携を強化したり、エッジAI解析などの先端技術を搭載した自律走行型警備ロボットの開発・サービス提供による費用対効果の高い警備サービスの提供を目指しています。